2012年8月26日日曜日

天と地と命

 夏休みも終盤になり、そろそろ宿題を気にする子供達も増えてくる頃でしょうか。国立歴史民俗博物館でも小学生向けの特別イベントを開催して自由課題の応援をしています。先日は、縄文時代の食事を模型で再現したり、縄文から古墳時代までの復元土器を持たせてくれたり、親しみやすい説明に、親子連れで賑わっていました。
  さて、今回ご紹介するのは、そんな親切な歴博のあちらこちらで見かけるシンボルマークです。写真はレストランのひさしに描かれていたものですが、バス停の屋根にも描かれていたりします。歴博に来たついでに探してみるのも楽しいかも知れませんね。
  ところで、このマークの意味するところですが、最上部は「天」(雲)を、中間は「地」(山や海の波)を、最下部は「生命」(勾玉や胎児)をイメージして、歴史の流れを生み出す三つのうねりを表現しているのだそうです。私は、天と地は分かったのですが、「生命」の所は、人魂かと思っていました。百鬼夜行の好きな歴博でも、さすがにシンボルマークに人魂を描く訳はありませんよね。

2012年8月19日日曜日

鉄道公園

 TVの旅番組で、時々観光地を走るSLの姿を見かけます。それで思い出したのは、高崎川沿いの「高崎川南公園」に展示されている蒸気機関車です。D51とかC57とかアルファベットと数字の組み合わせで型式を表現する蒸気機関車が多いのですが、この機関車は数字だけで、8620型通称ハチロクと呼ばれるものだそうです。
 ドイツ製の機関車を参考に大正3(1914)年から製造が始まり、佐倉のものは大正11(1922)年10月18日に大阪で製作され、昭和30年2月18日に佐倉機関区に配置されたそうです。
 昭和44(1969)年12月11日に廃車となったのですが、佐倉SL保存会の方々の尽力により、スクラップ化を免れ、昭和48(1973)年3月29日に公園内に設置されました。
 ところで、以前はこの公園を鉄道公園と呼んでいたのですが、今でもそんなふうに呼称しているのでしょうか。
 鉄道公園(高崎川南公園)へは、JR佐倉駅北口から城南橋へ向かい、川沿いに西へ歩いて3~4分くらいです。なお、機関車は、普段はフェンスで囲まれていますが、不定期で(8月は隔週で2回)開放しているようです。

2012年8月11日土曜日

五大陸と四海

 ロンドンオリンピックの陸上五千メートルと一万メートルに三人娘の一人として出場した新谷仁美選手は予選敗退となってしまいましたけれど、レース中盤まで先頭で世界を引っ張る姿は立派だと思いました。
 さて、オリンピックといえば、スポーツと平和の祭典ですが、五輪で五大陸を表すことと、平和という言葉から「平和之塔」を思い出しました。この石碑は戦後60年となった平成17(2005)年に和田地区の有志の方々が二度と戦争のないことを祈念して建立されたものです。石柱に載せられた地球儀は直径約60センチメートルで、側面には「四海太平萬民和楽」と刻まれています。四海とは太平洋、大西洋、インド洋、北極海?と考えていましたが、仏教に由来する言葉で、天下とか世界を表現しているのだと聞きました。オリンピックを観戦していられるのも私の周りが平和だからですね。命を粗末にする事件が無くなり、万民和楽する日が訪れることを心から願います。
 「平和之塔」は佐倉市立和田小学校から道路を挟んで向かい側の畑の先にあります。ちばグリーンバス「和田支所」バス停からは徒歩2~3分です。

2012年8月5日日曜日

奉納花火大会

 この季節には各地で花火大会が行われますね。地方を旅すると、神社の奉納花火大会などに遭遇することがあります。田圃や河原などで、奉納した人の名前を呼びながら花火を上げますので、のんびりとした感じです。
 さて、佐倉の印旛沼花火大会も今年で第52回ということですが、よく雨に降られる花火大会として有名な時期もありました。
 それについて、こんな噂を耳にしたことがあります。この花火大会は、以前は「印旛姫の宮神社」の奉納花火大会だったけれども、観光花火大会になってしまったので、祟りで雨に降られる。というものです。
 写真がその「印旛姫の宮神社」です。神社というより祠という感じですね。写真では分かり難いですが、鳥居と灯篭の間にそら豆状の石が鎮座しています。姫の宮にふさわしい形状なのかもしれません。印旛姫の宮神社は、県工業用水・JFEスチール浄水場から、線路を挟んで向かい側の坂道を上がった丘の端にあります。