2012年9月30日日曜日

上勝田第一アーチ橋

 JR総武本線で南酒々井駅から榎戸駅の間にある陸橋に写真の上勝田第一アーチ橋があります。このレンガ造りの橋は、明治30(1897)年5月に総武鉄道が開通した際に造られたものだそうです。
 橋のアーチ部分はレンガ4枚巻きで、延長は3.66メートルあり、JR東日本の歴史建造物に指定されているそうです。
 ところで、総武鉄道は明治40(1907)年9月に国有化され、国鉄総武線になりました。そして、昭和44(1969)年9月30日の12時53分に国鉄佐倉駅を出発した銚子行き列車が、総武本線で最後の蒸気機関車による旅客列車の運行ということです。

2012年9月23日日曜日

秋サクラ

  秋桜とはコスモスの和名だそうです。コスモスは明治時代に渡来した花だそうで、すっかり日本になじんで小学校の校庭にも植えられていましたから、私も親しみのある花です。
 最近は休耕田にも植えられることが多いとかで、佐倉でも飯野や生谷地区で広い面積に植えられて、人々の目を楽しませてくれているという話を聞きました。
 ふるさと広場でも2年位前までコスモスが植えられてコスモスまつりを開催していたのですが、現在は止めてしまったようです。
  ところで、隣の印西市ではコスモスを市の花に選定して、市のシンボルマークにもしているほどですが、特に縁のない佐倉市がコスモスに入れ込んでも仕方がないような気もしますね。それよりもコスモスと同じキク科でサクラオグルマという佐倉で発見された花の花壇を作ってみたらどうでしょう。でも地味だから観光向きじゃないですね。

追伸:今年(平成24年)は、コスモスフェスタとして10月6日(土曜日)から28日(日曜日) まで開催すると市のホームページに掲載されました。期間中は、コスモスの摘み取りや地元野菜・焼きそば・フランクフルトなどの販売があるそうです。

2012年9月16日日曜日

全農家畜衛生研究所

 平成13(2001)年まで大蛇町にありました千葉県血清研究所佐倉事業所では、人用のワクチンを研究していたそうですが、そこから近い場所に家畜用のワクチンや医薬品を研究する施設があります。
  写真の全農家畜衛生研究所は、昭和57(1982)年9月17日に落成した施設で、家畜の衛生技術研究のために全国農業協同組合連合会が設置したものです。
 私の日常生活とは余り縁もないような気がしますけど、よく考えれば、安全で安価な食肉や牛乳などが安定して供給されるのは、こういう施設で働く方々の地道な努力の賜物なんですね。
 ところで、そんな大切な施設がどうしてこの地にあるのかと考えますと、やはり、堀田正倫氏が明治30(1897)年3月に創設した「堀田家農事試験場」との関係が浮かんでくるようです。

2012年9月9日日曜日

菊の話

 9月9日は菊の節句だそうです。桃の節句や端午の節句に比べて年中行事としては地味な感じですね。9月の行事としては十五夜のお月見の方が馴染みがあります。
  さて、佐倉で菊といえば、佐倉菊花連合会の方々が菊花大会を開催しています。最近は、鏑木の麻賀多神社前で七五三の時期に合わせて開催しているようです。麻賀多神社の境内にも花壇を特設して展示されています。菊といっても様々な種類と飾り方がある事と何といっても見事な花の咲き様に毎年驚かされてしまいます。
 もう一つ、国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」でも毎年「伝統の古典菊」という企画展示をしています。こちらの菊は見慣れた菊とは別世界のものが見られます。入苑料に100円(高校生以上)かかりますけど、それ以上の見ごたえは十分あります。ちなみに佐倉菊花連合会さんの展示は無料で拝見できます。

2012年9月2日日曜日

お堀の鯉

 佐倉城址公園のお堀で、水鳥にパン屑の餌をあげている人を時々見かけます。そうすると餌を投げている人の足下近くの水面がにわかに盛り上がり、大小色々な鯉が集まって、一斉に大きな口を開けてパン屑をねだり始めます。こんなに鯉がいたのかと、びっくりするほど集まってきます。
  さて、この鯉にまつわる話ですが、こんな話を聞きました。佐倉市役所の地下で食堂を営む店主の方が、お店の開店10周年記念に、錦鯉の稚魚1万5千匹を市に寄贈し、昭和57(1982)年の夏にお堀に放流されたのだそうです。それは、翌年に開業する国立歴史民俗博物館の来館者の目を楽しませられるようにと思ってのことだということです。それから30年が過ぎていますから、今、お堀にいる鯉は孫か曾孫の代かも知れませんね。
 ところで、市役所地下の食堂ですが、こちらは今年閉店してしまいました。入口の貼紙には、6月29日で閉店することしか書かれていませんでした。子や孫の代まで続けられないのは残念だったことでしょう。