2013年6月16日日曜日

世々親睦なるべし

 
 今年の大河ドラマでは影が薄かったのですが、尊王攘夷運動の引き金にもなった出来事の一つに「日米修好通商条約」があります。 その第一条には、幕府の将軍とアメリカ合衆国は末永く親睦をするとあります。それから時代は移り、途中で戦争もありましたが、ひとまず現在も、日本とアメリカ合衆国の親睦は続いているようですね。
 さて、「日米修好通商条約」締結の立役者であったのは、老中であり佐倉城主であった堀田正睦公でした。そんな縁で、平成20(2008)年6月14日に佐倉城址公園の本丸入口に当時のアメリカ合衆国総領事タウンゼント・ハリス氏の像が建立されました。 これは、条約締結150周年を記念して、佐倉ライオンズクラブから寄贈されたものだそうです。勿論、ハリス氏の隣には堀田正睦公の像も建っています。
 ところで、これより50年前の昭和35(1960)年6月には佐倉小学校で日米修好百年祭記念行事が行われています。当時の市長は堀田正睦公の子孫にあたる堀田正久氏でした。行事には、井伊直弼氏の子孫にあたる井伊直愛彦根市長やアメリカ合衆国大使館からも出席者があったということです。
 話によれば、堀田市長は、自分の先祖の偉業を顕彰することに遠慮があったようです。 もしも、堀田家と直接繋がりのない人が市長だったら、遠慮なく堀田家や佐倉藩や武家屋敷に関する文化財の保護に力を入れて、歴史の街佐倉は、もっと歴史の街になれたかも知れませんね。