2013年5月26日日曜日

ブルースカイ

 現在の佐倉市では、光化学スモッグ注意報がよく出されますが、昭和61(1986)年5月に佐倉市は、全国で40市町村の「あおぞらの街」に選ばれています。
 このコンテストは、自分たちの街の空気がどんな状態にあるのか確かめようという趣旨で、環境庁が提唱し、42道府県の85市町村が参加して、2月から3月の内、1か月間目標物までの見通しを確認して視距離を争うというものでした。
  このコンテストは、大気汚染の状況を観察する趣旨ではないのでしょうが、視界を遮る原因になるものとして、硫黄酸化物や窒素酸化物などのガス状物質のほか、煤や粉じんなどの微粒子状の浮遊物質もあります。当時は、自動車の排気ガスや工場のばい煙などが汚染源としてニュースになる時代でしたね。
 ところで、花粉も微粒子状の浮遊物質として汚染物質のように思いますが、花粉は自然界のものなので、汚染物質には入らないそうです。大勢の人が花粉症で苦しんでいるのですけどね。
 

2013年5月19日日曜日

モのづくり

 裏新町の通りを歩いていると、写真のとおりタイル絵の付いた家を見つけることができます。
 飛行機、自動車、電車、戦車の絵だと分かりますが、これは昭和30年代の代表的なプラモデルの種類です。本当はもう一つ艦船もありましたけど、そこは、家主の好みなのでしょう。現在はシャッターが閉まったままですが、かつてここは、小・中学生で賑わった模型店、プラモデル屋さんでした。
 私が通っていた駄菓子屋兼玩具店とは品揃えの違う、どちらかと言えば専門店の雰囲気のあるお店でした。
 私達の世代は多くの人がプラモデル作りに夢中になり、ゼンマイやモーターで動力の仕組みを知り、工夫と改造で「モノづくり」に興味を持った世代かも知れません。
 

2013年5月12日日曜日

創業明治41年

 佐倉市坂戸にある「DIC川村記念美術館」は、大日本インキ株式会社(2008年4月からDIC株式会社に社名変更されました。)が関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するために建設し、平成2(1990)年5月2日に開館しました。 
  当初は、市街地から離れていることもあって、来館者は年に数万人程度と見込んでいたようですが、平成9(1997)年5月17日には入館者が早くも80万人を超え、毎年10万人以上が訪れる、とてもファンの多い美術館となりました。
  入館者の増加と展示内容の充実から、展示スペースが手狭という問題が生じたそうですが、そこでDIC株式会社では、創業100年記念事業として、美術館を増築され、平成20(2008)年にリニューアルオープンとなりました。
 この増改築でマーク・ロスコとバーネット・ニューマンの常設展示場が新設され、2階の展示スペースも拡大されました。
  私は、この美術館を訪れる度に、ロスコの部屋で深く内省した後、ニューマンの明るい光に包まれて小さな希望を見つけるということを毎回繰り返しているような次第です。
 

2013年5月5日日曜日

国民栄誉賞おめでとうございます。

  長嶋茂雄氏と一緒に国民栄誉賞を受賞された松井秀喜選手もおめでとうございます。
 さて、松井選手といえば、野球選手としての栄光とともに、そのニックネームが有名ですね。松井選手と佐倉の関わりについて、私の知ることは無いのですが、ニックネームに関わることでしたら、写真のとおりで、国立歴史民俗博物館に展示されております。
 この怪獣が展示されているのは、平成22年(2010)年3月16日から公開が始まった第6展示場「現代」のコーナーの一番最後、出口のすぐ近くです。
  「現代」のコーナーは、日清戦争から始まる戦争の時代から太平洋戦争後の高度経済成長時代までをテーマにしています。その一番最後に、放射能災害の象徴である怪獣が展示されたことに、現在の私たちが考えるべきことを提示しているように思ってしまいます。
  それはさておき、松井選手には、長嶋氏の故郷である佐倉を是非訪ねていただき、ついでに歴博にも立ち寄っていただきたいですね。