2012年11月25日日曜日

電話機

  私の家に電話機が来たのは、昭和43(1968)年頃、小学2年生の頃だと思います。学校から帰ると、玄関の靴箱の上に、黒色の電話機が静かに鎮座していました。昨日までテレビの中の存在だった物が、目の前にあるわけで、暫くその姿を眺めていた事を思い出します。
 ところで、どうして私の親は電話機を玄関に置いたのでしょうか。電話線の引き込みが短かったのかも知れませんが、聞くところによれば、電話機が普及する前は、近隣の人が借用に来ることがあったので、玄関先に置くことが多かったようです。それで私の親も電話機は玄関に置くものと考えたのでしょう。
  さて、佐倉市で電話機が急速に普及したのは、昭和41(1966)年11月に京成佐倉駅前に佐倉電報電話局の新しい局舎が完成し、翌年3月から最新式の自動交換機が稼働し始めたからだそうです。現在はNTT佐倉に変わりましたが、赤と白に塗装された駅前の鉄塔も佐倉のランドマークかも知れませんね。
 

2012年11月18日日曜日

神門は「ゴウド」と読みますが…

  現在、佐倉市では佐倉・城下町400年記念事業として、様々なイベントを実施しています。その中で、学校給食に「お殿様献立」というものがあります。お殿様がいた頃の佐倉の名物を給食に取り入れるそうで、家多良漬(やたらづけ:大根、牛蒡、胡瓜を刻み、唐辛子や生姜、紫蘇の実などと溜り醤油で漬けたもの)やコンニャクや豚肉の味噌漬けもあるそうです。
 豚肉の味噌漬けといえば、佐倉商工会議所の薦める佐倉の逸品に、太伸食品株式会社の「神門漬」があります。説明では、厳選された豚ロース肉を房総の柚子の香りと八街産のピーナッツでブレンドした味噌に漬け込んだものということです。
  さて、「神門漬」という商品名ですが、私は、製造会社の所在地が佐倉市神門(さくらしごうど)ですから、地名のままに「ごうどづけ」と読んでいましたが、本当は「しんもんづけ」だそうです。やはり、市外の人々にPRするのに難読地名の「ごうど」では分かり難いからでしょうねぇ。
 

2012年11月11日日曜日

11月10日

  11月10日は、『いいトイレ』と語呂合わせをして「トイレの日」だそうです。そして、日本トイレ協会が毎年この日(前後することもあるようですが)にグッドトイレを表彰しているということです。
  写真の佐倉城址公園内のトイレも平成5(1993)年のグッドトイレに選定されています。
  このトイレが選ばれた理由は、隣接する茶室「三逕亭(さんけいてい)」との風景の一体感を大切にして、坪庭や待合を配した茶室風の造りにしたところが評価されたということです。
 ちなみに、このトイレは無料で利用できる公衆トイレですが、朝、晩はシャッターが下りていて使用できません。早朝散歩中になにやら催した場合は、「暮らしの植物苑」よりの城址公園入口の公衆トイレをご利用ください。

2012年11月4日日曜日

佐倉兵営跡

 県立佐倉東高校脇の自由広場の銀杏の葉も色づき始め、秋の深まりを感じます。
 さて、その自由広場の奥の方に写真の「佐倉兵営跡」の碑があります。
 佐倉城址公園は、江戸時代に佐倉藩の城があったことから城址という名前がついていますが、ここは明治時代から太平洋戦争の時代まで、陸軍佐倉連隊の兵営があった場所でもありました。
 兵営跡の碑の傍には、連隊のいわれを伝える碑もあり「このたび連隊関係有志相語らい軍旗乃下に祖国乃ため散華せられた方々の御めい福を祈り兵営跡が永久の平和公園としてよみがえる事を祈念し…」とあります。
 春は桜、秋は紅葉の名所として多くの人が訪れるこの公園が、本当に永久の平和公園でありつづけてほしいと願います。
 なお、この碑は、もともと佐倉城の二の丸跡辺りにあったようですが、国立歴史民俗博物館建設のため、昭和51(1976)年5月に現在の場所に移転したということです。
 ちなみに兵営跡の碑の除幕式は昭和41(1966)年11月5日に行われたそうです。
  それから、この碑の前の花壇はボランティアの方によるものだそうで、花が絶えず植えられています。きれいな花が空の上からも見えるでしょうか。