2011年6月4日土曜日

皇太子の行啓記念碑

 東北大震災のニュースで避難場所をご訪問される天皇、皇后両陛下を拝見し、ご高齢で体調もすぐれない中で、被災された方々をお見舞いするお姿に、心が温まりました。
 さて、佐倉市にも時折、皇族の方々が来訪されます。最近では、平成22(2010)年9月9日に皇太子殿下が国立歴史民俗博物館を見学されておりますが、明治44(1911)年5月21日にも皇太子殿下(後の大正天皇)が佐倉を訪問されました。
 皇太子殿下は、5月19日から23日まで千葉県内を巡り、佐倉には21日の午前中に訪れています。連隊を視察した後、前年に新築された千葉県立佐倉中学校本館(現在の県立佐倉高等学校記念館)も訪問され、体操や地理の授業を視察されたり、生徒の作品で優秀なものを持ち帰ったりしたそうです。
 この行啓を記念して建てられた石碑が写真の「皇太子殿下御野立所」です。この記念碑は、県立佐倉東高等学校脇の自由広場の片隅に、今もひっそりと建っています。なお、記念碑の文字で「御堅立所」と読んでしまいそうですが、「御野立所」(高貴な方が野外で休憩された場所)だそうです。ついでに、この碑が建てられたのは、大正5(1916)年5月21日と刻まれています。

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