2013年1月6日日曜日

伝説の大蛇

  新年明けましておめでとうございます。今年は巳年ということで、佐倉での大蛇伝説をいくつかご紹介します。
 最初は、佐倉城のお堀に住んでいた大蛇です。佐倉城址公園の西側に御三階駐車場がありますが、昔その近くのお堀に大蛇が住んでいました。昼寝をしていた大蛇を、ある人が松の大木と間違えて座って休んでいたところ、大蛇が動きだしてびっくりしたという話です。この大蛇は城址公園の東側にある姥ヶ池と行き来をしていたようですが、さらに、飯重地区の七井戸の池まで行っていたようで、洪水で飯重が水浸しになった時には、江原の土手に上がっていったということです。
  次は、下勝田にある勝間田の池の大蛇です。ある人が勝間田の池で釣りをしていた時のことです。急に天気が悪くなり、嵐になったところ、水しぶきをあげて腹の赤い大蛇が出てきたそうです。それを見た釣り人はびっくりして池にはまってしまい、這うようにして家に戻ったという話です。
 もう一つ、臼井の八幡様の大楠の根元に住みついた大蛇は、時々人を食っていたそうで、印旛沼の漁師が舟の上で昼寝をしているところを狙っていましたが、漁師は夢に出た白髪の老人に助けられたという話です。
  ちなみに、この大蛇のウロコが実蔵院というお寺に納められているという話もあるそうです。