2012年12月9日日曜日

翁の像

  佐倉市民体育館の前に恰幅のよい小父さんの像が建っています。台座に名前が付けられているのですが、達筆でよく分からないという人もいると思います。この像は「西村勝三翁像」です。翁とありますけど、油の乗った中年という感じですね。
 さて、体育館前にありますが、西村勝三氏は体育との関係はないようで、西村氏の業績を記した碑によれば、明治初期に製靴業と煉瓦製造業で活躍した人物ということです。 
 この説明を読んだ後に、改めて像を見ますと、やはり足もとの靴に注目してしまいます。  何やらウェスタンブーツにも似ているような、洒落た靴を履いています。
 ところで、このブロンズ像を制作した彫刻家は「久保 浩(こう)」氏ですが、久保氏の作品は、JR佐倉駅北側の彫刻通りや京成ユーカリが丘北口にも設置されています。
追伸:この場所に像が建てられた理由ですが、この付近に佐倉藩時代の演武場があったのですが、その跡地に士族授産の事業として「相済社(そうさいしゃ)」が製靴工場を経営していました。勝三氏はその経営に協力していたということです。