2012年10月14日日曜日

佐倉ばやしが聞こえる

 佐倉の秋祭りで、鉦(かね)や篠笛や太鼓で演奏される「お囃子(はやし)」を聞くと何だか心が軽くなりますね。このお囃子の多くは「仁羽(にんば)」という曲だそうで、もともと踊りを踊るための曲で、神楽(かぐら)から派生したものだということです。また、お囃子にもいろいろ系統があるようで千葉県内では佐倉を境に江戸囃子から佐原囃子へ移っていくのだそうです。
  さて、江戸祭囃子(葛西囃子)の流れを汲む佐倉囃子は、純粋に江戸の音を引き継いでいるということもあり、関東地方の祭りばやしコンクールでは上位にランキングされるそうですが、かつては地元での関心が薄く、後継者の心配もあったそうです。昭和35(1960)年に佐倉囃子保存会が結成され、昭和46(1971)年10月20日には市の無形民俗文化財にも指定され、現在はお囃子のコンサートも開催されるなど、知名度も上がり、新町のおはやし館では後継者の育成もされているのだそうです。